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注文住宅で失敗しない窓の決め方・選び方 後悔した事例もご紹介

注文住宅を建てるけど、失敗したくないですよね?注文住宅でよく後悔するポイントの一つに窓があります。

私が住んでいる家も注文住宅で建てられたのですが、窓がこうだったらなぁ~と思うことがあります。

そこで今回は、注文住宅を建てる際の窓の決め方・選び方と、後悔した事例をご紹介します。

主な内容は窓の性質、窓の種類とそれぞれの特徴・後悔した事例、窓の位置や大きさ、種類などを決める際の注意点になっております。

窓は家の住み心地に大きく影響するので、適材適所に設置するのが非常に重要です!

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注文住宅で失敗しない窓の決め方・選び方 後悔したくない人は必見!

窓の4つの役割と、8つのデメリット

まず初めに、そもそもなぜ窓を設置するのか?という視点が重要です。

それを理解するためにも、窓の役割と、デメリットについて簡単にご説明します。

【 窓の4つの役割 】

採光(光を取り入れることができる)

通風(風を取り入れることができる)

換気(空気を入れ替えることができる)

眺望(家の中から外が見える)

窓というのは、家に上記を取り入れるために設置します。

しかし窓があることで、明るく快適な暮らしを実現できると思いがちですが、窓にはデメリットもあります。

【 窓の8つのデメリット 】

断熱性が低い

遮音性が低い

防犯性が低い

気密性が低い

耐震性が低い

プライバシー性が低い

コストが高い

窓は壁に比べて、上記デメリットがあります。

壁は外壁材・断熱材・内装仕上材などによって複数の層になっているうえ、厚みもあるので、窓に比べて断熱性・遮音性が格段に高いです。

また、壁は基本的に隙間がないので気密性が高く、泥棒が壁を破って入ってくるようなこともないので、防犯性も窓に比べて高いです。

窓は透明なものであれば室内が見えますし、光が漏れるので人がいるかどうかもわかりやすいので、プライバシー性も低くなります。

こういったデメリットをなくすような、様々な種類の窓が開発・販売されていますが、それでも壁に比べると圧倒的に性能は劣りますし、そのようなものは価格が高いです。

その他、建物は基本的に壁や柱で建物を支えています。窓を設置した部分には、柱や壁を設置できないので、耐震性が低くなります。

また、注文建築と予算は切っても切れない関係ですが、窓は何も設置しない壁よりコストが高いです。

なので注文住宅を建てる際は、設置する場所・大きさや数や種類などを厳選することで、安全・安心・快適な暮らしができ、無駄なコストも減らすことができるのです

窓の8つのデメリットについては、他の記事で対策方法も含めて詳しく解説しているので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

>>窓の多い家のデメリットは寒いだけじゃない!防犯や耐震性など、8つのデメリットと対策方法を紹介

窓の種類とそれぞれの特徴

注文住宅を建てる際は、窓を適材適所に設置できると後悔しません。

それには、窓の種類とそれぞれのメリット・デメリットも知っておく必要がありますので、よく使われるものを簡単にご紹介します。

【 主な窓の種類 】

・引き違い窓

・FIX(はめ殺し窓)

・滑り出し窓

・ルーバー窓

・上げ下げ窓

・出窓

・天窓

それぞれの窓の特徴

・引き違い窓

よくある窓で、鍵を開けると、左右どちらの窓もスライドして開けることができる窓です。

大きな窓に使われることが多いので、断熱性・遮音性・防犯性の高いガラスやサッシのものを選びましょう

・FIX(はめ殺し窓

わかりやすく言うと、開けることができない窓のことです。主に眺望や採光をとるために設置されます。

廊下や階段、開けることがない高さ(吹き抜けの上部など)や開けると危ない場所に設置するといいです。

大は小を兼ねるというし、開けれる方がいいのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、FIX窓は、壁にはまって動かすことがないので、ガラスやサッシの性能にもよりますが、通常の開けられる窓に比べて、断熱性・遮音性・気密性・防犯性が高いうえに、コストが安いです。

うちは廊下や階段に採光ののための窓があって、開けられるタイプのものがついているのですが、開けると音が漏れるし、閉め忘れたりするので、一切開けることはなくなりました。

・滑り出し窓

ドアのように開く窓で、横に開くタイプと縦に開くタイプがあります。

細い窓や小さい窓の場合、引き違いではほとんど開けることができなくなったり、見栄えが悪くなるので、滑り出し窓が使われることが多いです。

縦に開くタイプは、窓を開けても雨がほとんど入ってこないので、雨の日でも換気ができます。

ちょっと採光が欲しい場所や、換気したい場所の窓に使うのがおすすめで、廊下や階段、トイレやキッチンなどに使ったり、洋室に窓を設置する際、2方向に窓を設置するなら、断熱性や遮音性を考えて片側はこれでもいいと思います。

・ルーバー窓

板状の複数のガラスがルーバー状になっており、ハンドルをくるくる回すとガラスの角度が変わって、風を取り入れたり、換気ができる窓です。

うちにはこの窓があるのですが、全くおすすめしません!

断熱性、遮音性がほとんど皆無なんじゃないか?っていうくらい冬は寒いし、外の音が聞こえます。外の音が聞こえるということは、家の音も外に漏れやすいということです。

構造が複雑なので、意外とコストが高いのもデメリットの一つで、使っても風呂場くらいにしといた方がいいと思います。

外側からでも簡単にはずせるので、防犯のために1階に設置する際は、格子をつける必要があります。

・上げ下げ窓

上下二枚の窓でできており、下の窓を上にスライドすることができたり、上下両方の窓を動かせるものもあります。

窓を開け閉めするのに結構力がいりますので、よく開け閉めするような場所の窓には、使わない方がいいと思います

窓を閉めたときの気密性が高いので、遮音性が高いです。

・出窓

窓が外側に突き出して棚のようになっている窓です。

物を置けるのがとても便利なのと、部屋が広く感じたり、おしゃれな外観になるので人気がありますが、外気と接している部分が大きいので、断熱性が低いです。

冬は寒い上に、空気が滞留しやすいので結露しやすいです。出窓にする場合は、断熱性の高いガラス・サッシにした方がいいです。

構造も複雑で作るのに手間がかかるので、コストも高いです。

出っ張っているので、雨が当たりやすく、うるさい場合があります。

・天窓

天井に設置する窓で、プライバシー性が高いのと、北側など日当たりの悪い位置にある部屋でも採光が取れるのがメリットです。

FIXタイプと、開け閉めできるタイプがありますが、天窓はそれ自体が雨漏りの原因になりやすいので、できるならFIXタイプにしといた方がいいと思います。(建築基準法上できない場合もあります)

位置的に掃除がしにくいのと、雨音がうるさいことがあります。

天窓でしか採光が取れない場合以外は、設置しない方がいいと思います

窓の主な種類をご紹介しましたが、種類に関しては写真付きでもっと詳しく説明している方のサイトがありますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください!

>>https://kenzai-digest.com/window-01/

窓で後悔した事例

私自身が家の窓で後悔しているポイントをご紹介します。

・窓が多すぎた

・出窓にしなければよかった

・窓の種類を別のものにすればよかった

・設置位置を間違えた

窓が多すぎた

私の家は明るく開放的な家にしたかったので、窓が多いです。東西南北至る所に窓があります。

しかし、上で述べた通り窓は壁に比べて断熱性・遮音性が格段に低いので、寒いのと隣の音がよく聞こえます。

北側にも窓があるのですが、他の方角に窓があるならぶちゃけ北側にはいらなかったと思います。

窓が多いと建設費も高くなりますし、カーテンなどの費用もそれだけ掛かります。

耐震性にプラスになるものではないので、あってもなくてもいい窓なら、ない方が断然いいです。とりあえず付けとけ!みたいなことはおすすめしません。

出窓にしなければよかった

理由は、寒い、結露しやすい、雨音がうるさいからです。

うちには複数出窓があるのですが、部屋の位置によっては結露しやすいです。

寝室にも出窓があるのですが、強い雨が降ると外側に出っ張っているので、雨音がうるさくて目を覚ますことがあります。

個人的にはリビングなどには、出窓があってもいいと思いますが、寝室は普通の窓でいいかなと思います。

窓の種類を別のものにすればよかった

うちにはルーバー窓があるのですが、断熱性・遮音性・気密性が低いので、別のものにすればよかったと後悔しています。

結露もしやすく、カビも生えやすいので、廊下や階段にあるルーバー窓には、プラダンというプラスチックでできた段ボールのような構造のものを、DIYで加工して内側に取り付け、二重窓のような構造にしています。

これならFIX窓ののほうが安いし、断熱性や遮音性も高いので、失敗しました。

キッチンにも換気用についていて、料理する際にくるくるっとハンドルを回せばすぐ開いて換気できるので、ここは便利なのですが、うちはキッチンとダイニングの距離が近いので、家族団らんの音がルーバー窓から外にすごく漏れます。

もし使うとしても、風呂場…にもつけないかな。

ルーバー窓は個人的には本当におすすめしません。

設置位置を間違えた

設計時に、家具の具体的な配置まで考えている人はそれほどいないと思いますが、適当に窓の位置や大きさを考えていると、いざ住み始めて家具を置こうとすると、窓を潰すような位置になってしまうことがあります。

あらかじめ家具の設置位置を、ある程度考えておいた方がいいです。

これだったら建設費も安くなるし、もっと小さくしたりなかった方がよかったと思います。

その他、周りの家の窓と位置が被らないようにした方がいいです。

窓を設置する際の考え方

はじめに窓の主な4つの役割を紹介しました。

採光・通風・換気・眺望です。

実はよくよく考えてみるとこれらの役割って、別に窓じゃないものでも対応することが可能な場合があります。

別の言い方をすれば、上記目的を果たすための選択肢の一つが、窓に過ぎないのです。

例えば、マンションでは室内の廊下やトイレ、浴室、玄関などに窓がないのが普通だと思います。

ではどうしているかというと、採光が取れない代わりに電気を設置し、換気は換気扇で対応しています。

通風に関しても、たとえ窓を開けていても、風が弱い日なら窓を開けても風は入ってこないですし、今どきは室内の温度調節はエアコンを使うのが主流です。

もちろん自然のエネルギーを利用した方がエコだし、ランニングコストも安くなるかもしれません。

しかし窓を設置すること自体に、けっこうなコストがかかりますし、窓があるからと言って照明やエアコンを設置しない部屋はほとんどないと思います。

上記より、窓を設置する際の考え方としては、以下の順で考えていくと失敗しづらく無駄なコストを抑えられると思います。

【 窓を設置する際の考え方 】

1、建物のどの部分に何が必要なのか?(採光?通風?換気?眺望?)

2、それは窓じゃなければいけないのか?(照明や換気扇、エアコンなどでもいい?)

3、どの種類の窓が適切か?(種類ごとのメリット・デメリットを参考にする)

4、求める役割を果たすのに必要な大きさはどれくらいで、位置はどこか?

例えば採光だけを目的とするような場所では、他の機能が必要なのかよく考え、必要ないと判断されればFIXの窓で十分だと思います。

さらに光さえ入れば、室内から外が見えなくてもいいなら、ガラスも曇りガラスにした方がプライバシーも保てますし、室内から隣の家の壁が見えたりしても意味がないですよね?

注文住宅を建てる際は、ざっくりとしたラフプランをまず作ってもらって、その後に全ての窓ひとつひとつについて、上記考え方に沿って適正な窓を考えていくと、後悔しにくいと思います。

窓は必要最低限の数にする

はじめの方にも書きましたが、窓は壁に比べて断熱性や遮音性が低いのに、コストが高いという性質があります。

無駄に窓の多い家 = 快適性が低く無駄に高い家になってしまうのです。

個人的に窓がいらないと思う場所やシチュエーションをご紹介します。

3方向の窓

部屋の位置や大きさによっては、3方向が外に面していることがあります。このような場合、3方向に窓を付ける方がいますが、道路ではなく隣の家と接している方向は、窓があってもそれほど日当たりがいいわけではないですし、窓を開けるとお互い音が聞こえやすくなります。風通しもそれほど期待できません。

コストや効果を考えると道路に面した2方向で十分だと思います。

トイレ

戸建てだとトイレにも窓とつけることが多いですが、マンションの場合はなくても特に困ってないので戸建てもいらないんじゃないかと思います。

私はトイレに窓のないマンション暮らしも経験してますし、今住んでいる戸建てには2か所トイレがあり、片方には窓がありますが、もう片方には窓がありません。

私の経験からすると、換気扇と電気があれば十分です。

においは今どき消臭スプレーで消しますし。

窓を設置するなら、吊戸棚を設置した方が便利でいいと思います。実際にトイレに突っ張り棒をつけて棚のようにしているご家庭も多いのではないでしょうか?

風呂場

トイレ同様、戸建てには風呂場に窓がありますが、マンションには風呂場に窓がなくてもみんな問題なく生活しています。

窓がある風呂でも、換気扇を回さなければカビが生えやすくなるので、基本換気扇を回していると思います。

それに風呂場の音ってけっこう響きますので、窓があると外に聞こえます。

プライバシーの観点からも、女性の場合覗き見などの心配もありますので、窓はなくてもいいのではないかと思います。

天窓

たまに普通に採光が取れる窓があるのに、天窓がある部屋を見ます。

天窓の設置は、他に採光が取れないような部屋に設置するのはいいと思いますが、それ以外の部屋では、雨漏りの原因になったり、コストが高かったりするので設置しない方がいいと思います。

窓は必要最低限の大きさにする

最近は断熱性や遮音性に優れた窓がありますが、それでも壁に比べたら性能は劣ります。

開放感を得るために大きな窓を設置したけど、暑すぎたり、室内が丸見えになるのでずっとカーテンを閉めているでは、意味がありません。

また、例えば南側と西側が外に面している部屋の場合、南側だけでも採光はかなりとれるので、下の写真のように西側の窓も同じ大きさにするのではなく、小さめの窓でもいいと思います。

まとめ

窓には4つの役割があります。

採光(光を取り入れることができる)

通風(風を取り入れることができる)

換気(空気を入れ替えることができる)

眺望(家の中から外が見える)

窓には8つのデメリットもあります。

断熱性が低い

遮音性が低い

防犯性が低い

気密性が低い

耐震性が低い

プライバシー性が低い

コストが高い

窓は上記役割を果たす選択肢のひとつにすぎません。

窓にはデメリットも多数あるので、無駄に窓の多い家=快適性が低くて無駄に高い家になってしまいます。

これを避けるには、どこに・どれくらい・どんな窓を設置するのかが重要で、窓を設置する際の考え方に沿って設計するとうまくいくと思います。

窓を設置する際の考え方

1、建物のどの部分に何が必要なのか?(採光?通風?換気?眺望?)

2、それは窓じゃなければいけないのか?(照明や換気扇、エアコンなどでもいい?)

3、どの種類の窓が適切か?(種類ごとのメリット・デメリットを参考にする)

4、求める役割を果たすのに必要な大きさはどれくらいで、位置はどこか?

安全・安心・快適な家を、無駄なコストを抑えて建てたい方は、是非参考にしてみて下さい!

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