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超希少⁉東京都心部、山手線の内側にある第一種低層住居専用地域をご紹介!

品川区北品川6丁目(御殿山)の低層住居専用地域

最近はタワーマンションの人気が高まっていますが、自然災害のことや住環境を考えると、低層住宅地に建つ一戸建てや低層マンションに住みたい!という方もいると思います。

そこで今回は、山手線の内側、東京都心部にある低層住居専用地域をご紹介します。

東京都心部で一戸建てや低層マンションをお探しの方は、是非ご覧ください。

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低層住居専用地域とは?

はじめに、低層住居専用地域とはなんぞや?という方のために、簡単に解説したいと思います。

突然ですが、住宅地にある自分の家のすぐ隣に、急にラブホテルやパチンコ店ができたら嫌ですよね?

逆にパチンコ店が沢山ある場所に家が建つようになり、うるさいから静かにしろ!とい言われたらパチンコ店の人たちは仕事がしづらくなってしまいます。

こういった事態を避けるために、都市部では、都市計画法という法律をもとに、街のどこをどんなふうにするのか場所ごとに用途地域というものを定めて、建物の大きさや用途を制限しています。

用途と言うのは、簡単に言うと使い方のことです。

用途地域には13種類あり、このうち最も建物の大きさや用途の制限が厳しいのが、第一種低層住居専用地域になります。

低層住居専用地域は、敷地いっぱいに建物を建てることができず、建物の高さも制限しているので、高くて大きな建物を建てることができないため、開放的で庭がある緑の多い環境になります。

また、用途については基本的に一戸建て住宅や、アパートやマンションなどの共同住宅、学校、診療所、老人ホームなどしか建てることができません。

お店については、店舗部分の面積が50㎡以下の自宅兼店舗のような小規模なものしか作ることができませんので、閑静な住宅街になるのです。

まとめると、低層住居専用地域は開放的で緑が多く、閑静な住宅街ということになります。

山手線の内側にある低層住居専用地域の高級住宅街

山手線の内側と聞くと、高層のオフィスビルや店舗、タワーマンションなどが建ち並ぶイメージを多くの人が持っていると思いますが、山手線の内側にもわずかながら第一種低層住居専用地域に指定されている場所が存在しますので、ご紹介します。

山手線の内側には、以下13カ所の低層住居専用地域があります。

・品川区

北品川4~6丁目、東五反田3・5丁目、上大崎2丁目

・渋谷区

恵比寿3丁目、広尾2~3丁目、東2丁目

・豊島区

目白2丁目

・文京区

本駒込6丁目、目白台1丁目、関口2~3丁目、小日向1~2丁目、千石2丁目、白山4丁目、西片1~2丁目

上記以外にも、町内の極一部が低層住居専用地域に指定されている場所がありますが、本当にごく一部なので除外しています。

それでは、山手線の内側にある低層住居専用地域をそれぞれご紹介していきます。

品川区北品川4丁目、5丁目

品川区北品川4丁目、5丁目の街並み

1カ所目の低層住居専用地域は、品川区北品川4丁目、5丁目です。

通称【御殿山】と呼ばれる高級住宅街で、京浜急行【北品川駅】のすぐ西側の高台の上にあります。

徳川将軍が鷹狩の折りに休んだ品川御殿があったことから、御殿山と呼ばれています。

道路がやや狭いところがあるものの、整然とした綺麗な街並みで、戸建住宅を中心に低層の高級マンションが建ち並んでいます。

駅からは急な坂道を登る必要がありますが、町内は台地の上なので平坦で生活しやすい地形をしています。

品川区北品川6丁目

品川区北品川6丁目の街並み

2か所目の低層住居専用地域は、品川区北品川6丁目です。4・5丁目から少し北側にあり、通称【八ツ山】と呼ばれる高級住宅街です。

街の東側には、初代内閣総理大臣だった伊藤博文の邸宅地だった場所で、後に三菱財閥の岩崎家が購入し、現在は三菱グループの俱楽部として利用されている関東閣があるなど、歴史的にも政財界の重鎮が愛した由緒ある場所です(関東閣の住所は高輪4丁目)。

JR山手線の品川駅・大崎駅・五反田駅のちょうど中間地点の高台の上にあり、戸建ても建っていますが、低層の高級マンションが多く建ち並んでいます。

町内は区画が綺麗で道路も広めに整備されており、美しい景観の街並みが特徴です。

品川区東五反田3丁目

品川区東五反田3丁目の街並み

3か所目の低層住居専用地域は、品川区東五反田3丁目です。JR山手線【五反田駅】東側の丘の上にあり、通称【島津山】と呼ばれる高級住宅街です。

街の中央に清泉女子大学があり、大学の緑を囲むように低層の閑静な住宅街が広がっています。

清泉女子大学がある場所には、薩摩藩島津家の邸宅があったため島津山と呼ばれています。現在でも旧島津家本邸は残されており、校舎として利用されています。

町内は南側から北に向かって上り坂になる南ひな壇の土地ですので、日当たりや風通しがいい街です。

品川区東五反田5丁目

品川区東五反田5丁目の街並み

4か所目の低層住居専用地域は、品川区東五反田5丁目です。JR山手線【五反田駅】北側の丘の上にあり、通称【池田山】と呼ばれる高級住宅街です。

備前岡山藩の池田家の下屋敷があったことから、池田山と呼ばれています。

町内はとても区画が綺麗で、道路も広く整備されており、歴史ある東京の中心部でこれだけ綺麗な街並みの低層住宅地は、かなり希少性が高いと言えます。

品川区上大崎2丁目

品川区上大崎2丁目の街並み

4か所目の低層住居専用地域は、品川区上大崎2丁目です。JR山手線【目黒駅】の北側にあり、通称【白金長者丸】と呼ばれる高級住宅街です。

昔、この地を開墾した柳下という人物が、銀(シロカネ)を沢山持っている長者(お金持ち)だったことから、白金長者丸と呼ばれるようになったそうです。

街のすぐ東側には、国立科学博物館附属 自然教育園の広大な緑があります。

町内の区画がすこしごちゃごちゃしていますが、豪邸と言えるような大きな戸建てや低層の高級マンションが多く建ち並んでいます。

渋谷区恵比寿3丁目

渋谷区恵比寿3丁目の街並み

5か所目の低層住居専用地域は、渋谷区【恵比寿3丁目】です。

JR山手線恵比寿駅の南東の高台にあり、すぐ西側には恵比寿ガーデンプレイス、南側には国立科学博物館附属 自然教育園の広大な緑があります。

恵比寿という地名は、日本麦酒醸造会社(現・サッポロビール株式会社)が恵比寿ビールを製造していた工場があったことが由来ですが、恵比寿3丁目のもともとの地名は伊達町で、宇和島藩伊達家の下屋敷があった由緒ある土地です。

その名残で、町内の建物には伊達という名称が使われていたりします。

低層住宅が建ち並ぶ閑静な住宅街ですが、道路が狭いところが多いのが難点です。

渋谷区広尾2丁目、3丁目

渋谷区広尾2丁目、3丁目の街並み

6か所目の低層住居専用地域は、渋谷区広尾2丁目、3丁目です。東京メトロ日比谷線【広尾駅】の西側へ坂を登った高台にあります。

広尾駅周辺は、都心部に位置しているにも関わらず、あまり高層のオフィスビルやタワーマンションなどはなく、中低層のマンション、学校、大使館、病院などが建ち並ぶ東京を代表する高級住宅街となっています。

広尾4丁目には、築年数が経過しても全く価値が落ちることがない、日本一有名な高級ヴィンテージマンション、広尾ガーデンヒルズがあることでも知られています。

そんな広尾界隈でも、2丁目、3丁目だけが第一種低層住居専用地域に指定されており、大きな邸宅や高級低層マンションが建ち並んでいます。

渋谷区東2丁目

渋谷区東2丁目の街並み

7か所目の低層住居専用地域は、渋谷区東2丁目です。JR山手線【渋谷駅】の南東の高台にあります。

東2丁目にある氷川神社に立派な松の古木があったことから、昔は常磐松町という名称でした。その名残で、現在も周辺の小学校やビル、マンションなどの名称に常磐松という名前が使われています。

町内には大きな邸宅も見られますが、一般的な戸建て住宅やアパートなどが多く建ち並び、道路も狭い場所が多いため、低層住居専用地域ではあるもののあまり住環境はよくありません。

とは言え、渋谷と恵比寿の中間地点にあるので、交通利便性は抜群に高い街です。

豊島区目白2丁目

豊島区目白2丁目の街並み

7か所目の低層住居専用地域は、豊島区目白2丁目です。JR山手線【目白駅】の東にあります。

目白駅周辺は、江戸時代から多くの武家屋敷が建てられていた場所で、明治以降は武家屋敷跡地に旧華族の邸宅が設けられました。。

明治維新後に華族となった尾張徳川家も、現在の目白3丁目に邸宅を建て暮らしました。邸宅地には現在、徳川ビレッジという名称の、高級戸建て賃貸住宅が建ち並んでいます。

こういった経緯から、目白駅周辺は古くから高級住宅街として知られており、目白2丁目も山手線の駅すぐそばの位置にありながら、閑静な住宅街となっています。

文京区本駒込6丁目

文京区本駒込6丁目の街並み

8か所目の低層住居専用地域は、文京区本駒込6丁目です。JR山手線【駒込駅】のすぐ南にあります。

町内の東側には、日本庭園のある公園として有名な六義園があります。

六義園を作った柳沢吉保という人物が、後に大和郡山へ転封となりましたが、六義園を江戸の下屋敷としてそのまま使用したため“大和”の名が残り、大和郷(やまとむら)と呼ばれるようになりました。現在も名称に大和郷が使われている建物や幼稚園などがあります。

昔から武家屋敷が建ち並び、明治以降は三菱財閥の岩崎家や歴代首相が住むなど、政財界の重鎮に愛された街でもあります。

町内は区画が整然として、道路幅も狭いところでも7m程度あり、平坦な地形をしていて六義園の広大な緑もあるなど、山手線の内側で一番と言っても過言ではない良好な住環境の高級住宅街です。

文京区目白台1丁目

文京区目白台1丁目の街並み

9か所目の低層住居専用地域は、文京区目白台1丁目です。都電荒川線【早稲田駅】の北側にあります。

第一種低層住居専用地域に指定されている場所の大部分は、目白台運動公園と肥後細川庭園が占めており、住宅があるのは町内の極一部となっています。

肥後細川庭園などがある場所は、熊本藩主・細川家の江戸下屋敷だった場所です。

北側に向かって高くなる南ひな壇の土地で、日当たりや眺望がいい地形をしています。

文京区関口2丁目、3丁目

10か所目の低層住居専用地域は、文京区関口2丁目、3丁目です。東京メトロ有楽町線【江戸川橋駅】の北西にあります。

南側にある神田川沿いから、少し急な坂を登った高台にある街で、眺望の良さと緑の多い良好な住環境から、大きな一戸建てや低層の高級マンションが建ち並んでいます。

文京区小日向1丁目、2丁目

文京区小日向1丁目、2丁目の街並み

11か所目の低層住居専用地域は、文京区小日向1丁目、2丁目です。東京メトロ有楽町線【江戸川橋駅】の北東にあります。

小日向台と呼ばれる高台にある住宅地で、低層高級マンションや大きな邸宅も多く見られる高級住宅街ですが、最近は敷地の細分化が進み、小さな戸建てが増えています。

特に南側の眺望や日当たりのいい場所に大きなお家が多く、西側の音羽1丁目には1950年代に内閣総理大臣をしていた鳩山一郎の邸宅があります。

上の写真手前の空き地は、国家公務員小日向住宅が建っていた国有地で、今後は特別養護老人ホームが整備される方針で話が進められています。

文京区千石2丁目、白山4丁目

千石2丁目、白山4丁目の街並み

12か所目の低層住居専用地域は、文京区千石2丁目、白山4丁目です。都営三田線【白山駅】の西にあります。

小石川植物園の北西側が千石2丁目で、北東側が白山4丁目です。

白山台地と呼ばれる高台にある街で、千石2丁目は北東に向かって上り坂になっていますが、白山4丁目は比較的平坦で生活しやすい地形をしています。

小石川植物園に近い場所は、大きな戸建てや高級マンションが多い高級住宅街になっていますが、北東の白山通りに近い場所では、敷地が細分化され小さな戸建てやアパートが建ち並んでいます。

文京区西片1丁目、2丁目

文京区西片1丁目、2丁目の街並み

13か所目の低層住居専用地域は、文京区西片1丁目、2丁目です。東京メトロ南北線【東大前駅】の南西にあります。

備後福山藩主の阿部家の屋敷だった場所で、明治時代に阿部家が貸地貸家業を始めて自ら住宅地を開発しました。

街の東側には、東京大学があるため、昔から多数の学者や文化人が住んでいたことから、学者町と呼ばれていたこともある高級住宅街です。

街全体が台地の上にあり、地盤が良好なことから、過去に東京を襲った2度の巨大地震(1855年安政江戸地震・1923年関東大震災)でも、西片は被害が少なかったとの記録が残っています。

港区・千代田区・中央区・新宿区には低層住居専用地域はない?

東京都心部と言えば、今回ご紹介した街以外に港区・千代田区・中央区・新宿区がありますが、この4つの区には、新宿区の山手線の外側と港区の高輪4丁目の極一部地域以外、低層住居専用地域に指定されている場所は存在していません。

特に中央区は容積率が最低でも400%、千代田区も300%となっているので、住宅地といっても中高層マンションが主流です。

新宿区は、山手線の外側には低層住居専用地域が存在しますが、内側は千代田区同様に容積率が最低でも300%以上あります。

港区は他の3つの区に比べて比較的低層の閑静な住宅街が多いですが、比較的低層の住宅地といっても、中高層住居専用地域となっているので、今回ご紹介した13カ所の街より、やや建物の高さや密度が高くなっています。

一戸建てだと3階建て、マンションでも4~5階建て以上が主流になります。

港区で比較的低層の住宅地(容積率が200%の地域)は、高輪4丁目・白金台2丁目・三田4丁目の一部・南麻布3~4丁目の一部、西麻布3丁目、元麻布2丁目の一部、南青山1~7丁目の一部地域です。

港区で一戸建てや低層のマンションをお探しの方は、上記の地域で物件を探されるといいと思います。

東京23区、山手線外側の低層住居専用地域はどこ?

山手線の内側には、あまり低層住居専用地域はありませんが、外側には沢山あります。

23区で低層住居専用地域が特に多いのは、23区の南西~北西にかけての西側の地域で、区で言うと大田区・品川区・目黒区・世田谷区・渋谷区・杉並区・中野区・新宿区・練馬区などに多く存在しています。

低層の住宅地に住みたいけど、都心部じゃなくてもいいという方は、上記区から探されるのがいいと思います。

まとめ

山手線の内側、東京都心部の低層住居専用地域は、品川区・渋谷区・豊島区・文京区などに13カ所あります。

もともと江戸時代には武家屋敷などがあった高台の由緒ある場所で、現在もほとんどの場所が高級住宅街になっています。

東京都心部で一戸建てや低層マンションをお探しの方は、是非参考にして頂ければと思います!

今回は、東京都心部の低層住居専用地域をご紹介しましたが、東京の高級住宅街をランキング形式でご紹介している記事もありますので、よければご覧ください。

今回ご紹介した街もランクインしています。

【東京都】高級住宅街ランキングTOP100|東京の高級住宅街といえばここだ!

また、閑静な住宅街に住みたい!という方には、以下の記事もおすすめです。

閑静な住宅街とはどんな街?メリット・デメリットと探し方を解説

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