
家の方角ごとの価格差の適正値ってどれくらい?
分譲地のどの方角の土地を買ったらいいのだろう?
土地・家の方角ごとのメリット・デメリットが知りたい!
そんなあなたは、着眼点が素晴らしいです!!
家を購入するときは、後から変えられないものを重視するのがポイントで、その最たるものが方角です!
そこで今回は、家の方角ごとの特徴と価格差をランキング形式でお届けします。
これを見れば、方角ごとの価格差とその理由、どの方角が自分に向いているのかがわかりますので、家や土地を購入する際に役立つと思います。
特に分譲地では、色々な方角の土地が販売されていますので、どこの土地を購入しようか迷っている方は必見です。
マンションでも基本的な考え方は同じですので、マンションでどの部屋を購入しようか迷っている方にも参考になる内容となっています。
家の方角は、角地の方が高く、南⇒東⇒西⇒北の順で価格が下がります。
詳しい内容は、以下をお読み下さい!
家の方角ごとの特徴と価格差ランキング!日当たりと家の資産価値の関係
家の方角ごとの価格差ランキングと特徴
土地に対して、道路の位置がどの方角にあるかは、土地の資産価値や住み心地に大きく影響します。
全ての土地の広さが同じで、南向きを100とした場合、方角ごとの土地の価格差は以下の図のようになります。

まず始めに図を見て頂けるとわかると思いますが、角地は全体的に価格が高くなっています。
角地が高い理由は、大きな建物が建てられて、設計する際の自由度が高く、日当たりが良くて開放的で人気が高いからです。
【角地のメリット】
・日当たりが良く、日照時間が長い
・資産価値が高い
・建ぺい率が増える
・建築する際、広い方の道路の緩い制限が適用される
・間口が広く、設計の自由度が高い
・泥棒に入られにくい
角地についてのメリット・デメリットと、買ってはいけない角地について詳しく解説している記事もありますので、興味のある方は是非そちらもご覧ください。
>>角地はなぜ高い?角地のメリット・デメリットと購入する際の注意点を解説
その他、角地はメリットで解説しているとおり、建ぺい率が増えるなど建築制限が緩くなります。
建築制限の緩和規定を利用して、広々とした家を建てる方法を解説している記事もありますので、これから土地を購入して注文住宅を立てようと思っている方は、是非ご覧ください。
>>容積率、建ぺい率を増やして狭い土地でも広い家を建てる方法!建築制限緩和の特例を解説
それでは、方角ごとの価格ランキングと特徴です!
1位 南東の角地(115)の特徴とメリット・デメリット
一番いいと言われており、実際に人気ががあるのが、南東の角地です。
朝から昼過ぎまで日が当たるので、日照時間が長いですが、家具などが日焼けすると言われている西日が当たりません。
間口も広く、設計の自由度が高いので、日の当たらない部屋は意図的に作らない限りないです。
資産価値も高いので、購入時は高いですが売るときも高く売れます。
注意点としては、専門的な話しになるのですが、土地と道路が狭い場合は、斜線制限を南・東・北側の3方向から受けることがあり、思ったよりも大きな建て物が建てられない可能性があります。(特に狭小三階建て)
斜線制限については、東建コーポレーションさんのHPに詳しい解説が載っていますので、リンクを貼っておきます。
難しい内容ですが、興味のある方は是非そちらもご覧ください。
>>https://www.token.co.jp/estate/kiso_koza/takasa_seigen/index2.shtml
2位 南西の角地(110)の特徴とメリット・デメリット
二番目に価値が高いのが、南西の角地です。
南西の角地も、昼前から夕方まで日が当たるので、日照時間が長いのが特徴です。
南東より価値が落ちる理由は、西日があまり好まれないからです。
西日があまり好まれないのは、眩しい、暑い、家具などが日焼けすることがあるなどの理由です。
しかし、冬など寒い季節は南東の角地よりも温かいと言われておりますし、洗濯物が乾きやすいというメリットもあります。
南東同様に、土地と道路が狭い場合は、斜線制限を3方向からうける場合がありますので、注意が必要です。
3位 北東の角地(100~106)の特徴とメリット・デメリット
北東の角地は、上で説明した角地のメリットが受けられるのと、東から日が当たるので価格が高くなります。
ただし、午前中しか日が当たりません。
その他、北側に道路があることにより建築時に斜線制限をうけづらいので、南東・南西の角地より大きな家が建てられることがあります。
特に道路が狭い地域で3階建て住宅を建てる場合、建てられる建物の大きさに差がでる可能性が高いので、南向きではなくあえて北向きを選ぶのも有りです。
3階建て住宅を建てる際の、土地の選び方について解説している記事もありますので、興味のある方はご覧ください。
>>3階建て狭小住宅を建築できる土地の条件はこれだ!小さな土地でも広々とした家を建てられる土地の選び方
4位 北西の角地(100~105)の特徴とメリット・デメリット
北東の角地とほぼ同じで角地のメリットを受けられるますが、西日より朝日の方が好まれるので、北東の角地より少し安くなります。
しかし、昼過ぎからは日が当たるので、午後家にいることが多い方は北東より北西の角地の方がいいかもしれません。
5位 南向きの土地(100)の特徴とメリット・デメリット
人気がありますが、角地に比べると価値が落ちます。
理由としては、日当たりは南向きでも十分なのですが、角地に比べて間口が狭いため、設計の自由度や開放感が少ないのが理由です。
特に間口が狭い土地だった場合、家を縦長に建てざるを得ないため、南側の部屋以外に日が当たりません。
その他、角地は一方向しか道路に接していない土地より、建築制限が緩いというメリットもあるからです。
しかし、北東や北西の角地よりも、南向きの土地を好んで購入する方もいますので、それほど価格差がない場合もあります。
売るときにも人気があり高く売れるので、よほど間口が狭い土地でない限り買って間違いはない方角です。
6位 東向きの土地(96)の特徴とメリット・デメリット
東向きは朝日は入るのですが、昼くらいから午後は日が当たらないので、部屋の中が暗いです。
また、朝は日中の中でも気温が低いこともあり、季節によっては洗濯物が乾きにくいです。
しかし、朝日を浴びるのは健康にいいとされていますし、西日は暑かったり、家具などが日焼けすることもあるので、東西南北の中では南向きの次に人気があります。
7位 西向きの土地(95)の特徴とメリット・デメリット
東との違いは朝日が入るか西日が入るかの違いだけです。
眩しい・暑いというイメージがあるので、東向きより若干人気が落ちるため、価格も少しだけ安く売られていることが多いです。
午前中は暗いですが、午後は西日の方が家の奥まで差し込みますので、明るい部屋になります。
眩しいのが苦手な人や、温かい地域に住んでいる方は、避けたほうがいいかもしれません。
逆に寒い地域の人は、西向きの家の方が家が温かくなりますのでオススメです。
8位 北向きの土地(90)の特徴とメリット・デメリット
北向きは基本的に1日中、日が当たらないので価格が低いです。
日中家にいることが多い方には、あまりおすすめしません。
しかし、共働きなど日中家にいないご家族の場合、日当たりはそれほど問題ではないので、そういう方にとってはお買い得な方角です。
また、専門的な話しになるのですが、北側の土地は、道路斜線制限と北側斜線制限という2つの建築制限の方向が同じになるので、道路が狭い地域では、他の方角より大きな家が建てられる場合があります。
また、用途地域が低層住居専用地域や中高層住居専用地域の場合、一番上の階は建築制限のおかげで、どの方角の家にも日が当たるようになっていますので、北側だったとしても最上階は南から日が当たります。
9位 旗竿地(70)の特徴とメリット・デメリット

ここからは番外編なのですが、たまに道路から間口が2mほどしかなくて、周囲が他の家に囲まれた土地があります。このような土地を【旗竿地】と言います。
旗竿地は、日当たりが悪く、設計の自由度も低いので普通の土地の7割くらいの値段になります。
旗竿地については詳しく解説している記事もありますので、興味のある方は是非そちらもご覧ください。
>>旗竿地は安いけどやめたほうがいい?メリット・デメリットをわかりやすく解説します
旗竿地の手前の土地(隣の土地)の特徴とメリット・デメリット

旗竿地の手前の土地は、隣の旗竿地の通路部分に接しているので、角地のような開放感があります。
通路部分の幅が広ければ広いほど開放感が増すとともに、日当たりも良くなりますので、価値も高くなります。
とは言え、二方向を道路に接している角地と比べると、建築制限の緩和措置が利用できないことや、玄関や駐車場の位置など、設計の自由度が低いことから、価値は劣ります。
価格については、一方しか道路に面していない土地以上、角地未満の価格水準です。
旗竿地の手前の土地については、以下の記事でもっと詳しく解説しています。
土地の方角にこだわらなくてもいい場合
方角ごとの価格差と特徴について記載しましたが、方角にそれ程こだわらなくてもいい場合がありますので、ご紹介します。
南ひな壇の土地

南ひな壇の土地とは、南側から北側に向かって登り坂になっている土地のことです。
北側の土地が南側の土地より高くなっているので、傾斜角度や土地の大きさにもよりますが、道路がどちら側にあろうが関係なく日が当たります。
傾斜がきついほど日当たりが良くなりますが、上り下りが大変だったり、擁壁(土地が崩れないように抑える壁)が必要でコストがかかったりします。
このような土地は、傾斜角にもよりますが、平坦なものや逆側に傾斜がついている土地に比べて価格が高くなります。
南側に建物が建たない土地
南向き以外の土地でも、その土地の南側が公園など建物が建たない場合は、基本的に家が建たないので日当たりが良く、価格が高くなります。
しかし、墓地の場合は景観の問題があるので、逆に価格が下がることが多いです。
月極駐車場やコインパーキングの場合は、すぐに建物が建つことはないかもしれませんが、そのうち家が建つ可能性がありますので、おまけ程度に考えた方がいいです。
一区画が80坪以上ある低層住宅地

地方や郊外の低層住宅地(2階建ての戸建てが建ちならんでいる地域)で、一区画が80坪以上あるなら、隣の家との間隔が広いので道路の向きにそれほど関係なく日が当たります。
このような場合、庭への日当たりまで考慮しなければ、どの方角の土地でも問題ないでしょう。
分譲地の土地選びで、方角以外に気をつけたいポイント
一度に沢山の土地が売られている分譲地。
購入するときにどの土地を買うか迷われる方も多いと思いますので、方角ごとの特徴以外に、以下のポイントに気をつけましょう。
・旗竿地は安くても、デメリットが多い
・角地はゴミ置き場になる可能性が高い
・前面道路が私道にしか接していない場合は注意が必要
・分譲地は、土地によって車の駐車のしやすさが大きく異なる
・土地の位置・方角・大きさや形によって、建築できる家の大きさが違う
旗竿地は、日当たりや風通しが悪いだけでなく、将来売却するときに苦労する可能性が高いです。
角地はゴミ置き場を設置されることが多いので、購入前にゴミ置き場の位置を必ず確認しましょう。
前面道路が私道の場合、新築時に私道所有者から通行・掘削承諾を得る必要があったり、維持管理を所有者たちで行わなければなりません。
小規模な分譲地では、土地によって車の駐車のしやすさが大きく異なる場合があります。車の駐車がしにくいとストレスになるだけでなく、事故の危険性も増しますので注意が必要です。
家を建てる際は、土地によって建築できる家の大きさや形が異なります。購入前にいくつかのハウスメーカーに、建築プランを作ってもらって確認しましょう。
どこのハウスメーカーで家を建てるか迷っている方や、まだ情報収集している段階の人には、複数のハウスメーカーに一括で資料請求できる【LIFULL HOME’S】がオススメです。

・複数のハウスメーカーや工務店に、まとめて無料で資料請求できます。
・建設予定地の住所を選ぶと、建築可能なハウスメーカーが一覧で表示されます。そこには坪単価や工法も記載されていますので、自分たちの予算や気になる工法のハウスメーカーを選んで、資料請求できます。
・ローコスト住宅や3階建て住宅、狭小住宅など、様々なテーマからハウスメーカーを選ぶことも可能です。
住宅展示場に行ってしつこく営業されても嫌だし、何社も回って話し聞くのも大変だよなぁ…
とりあえず資料を見てみたい!なんて方には特におすすめです。
注文住宅を建てようと思っている方は、ハウスメーカーに資料請求してみましょう!
資料請求はコチラ ⇒ 【 注文住宅資料請求【LIFULL HOME’S】 】
まとめ
方角は、角地の方が高く、南⇒東⇒西⇒北の順で価格が下がります。
角地が高い理由は、大きな建物が建てられる可能性が高い、設計する際の自由度が高い、日当たりが良く開放的で人気があるからです。
方角ごとの価格差ランキングは以下になります。
1位 南東の角地 115
2位 南西の角地 110
3位 北東の角地 100~106
4位 北西の角地 100~105
5位 南 100
6位 東 96
7位 西 95
8位 北 90
9位 旗竿地 70
方角を気にせず買ってもいい土地もあります。
・南ひな壇の土地
・隣に家が建たない土地
・一区画が80坪以上ある低層住宅地
以上が、方角ごとの価格差ランキングと特徴になります。
方位は購入後に変えられないものなので、後悔しない選択をしたいものです。
コストとの兼ね合いもありますので、共働きで日中家にいない方は、北向きの土地を購入するのもありだと思います。
建売の分譲住宅を購入したいと思っている方には、以下の記事もオススメです。
>>【建売住宅】値引き交渉成功パターン6選|新築戸建てを安く買う方法を解説
また、家を建てる際、土地が角地であるかどうかや方角などによって、建てられる家の大きさが変わります。
土地の資料を見て、どれくらいの建物が建てられるのかを判断するのは一般の方には困難ですので、土地を購入する前に必ず建築士やハウスメーカーなどに、プランを作成してもらいましょう!
注文住宅を建てたい方にオススメなのが、注文住宅資料請求【LIFULL HOME’S】です。
複数のハウスメーカーや工務店に、まとめて無料で資料請求できます。
その他、注文住宅を建てる際に役立つ記事もございます。
注文住宅を安く建てるために知っておきたい土地の選び方 7つのポイントを解説
ちなみに最近は駅近が人気ですが、駅近は都市計画で商業地に分類されていることが多いので、隣に急に大きな建物が建って、全く日の当たらない家になる可能性があるので、気を付けましょう。
駅近の一戸建てのデメリットについて解説している記事もありますので、興味のある方は下のリンクからご覧ください。
駅近の一戸建てはメリットよりデメリットがいっぱい?宅建士が自身の体験談とともに解説します!
その他、いい土地の選び方について解説している記事もあります。