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東京都世田谷区【住宅地】地価上昇率ランキング2023 資産価値が上がる街はここだ!

2023年の公示地価が公表されましたので、東京都世田谷区の地価上昇率が高い場所をランキング形式でお届けします!

国土交通省が公表した令和5年公示地価のデータを分析して、全体的な動向と、地価上昇率が高い場所を調査しました。

世界的にインフレが進み、金利も上昇傾向となる中、世田谷区で地価が上昇している場所はどこなのか?

その理由と、共通している特徴もわかります。

これから世田谷区にマイホームを購入しようとしていて資産価値を気にする方、売却しようと思っている方、不動産投資家の方や、不動産業界の方などに役立つ情報となっておりますので、是非ご覧ください。

※なお、公示地価は標準的な代表地点の地価を示しており、全ての町丁目の地価を公表しているわけではありません。

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東京都世田谷区の【住宅地】地価動向(2023)

2023年の東京都世田谷区の住宅地の地価は、平均して前年比2.3%上昇しました。(昨年は1.0%上昇)

上昇地点数は全体の約99%

下落地点はなし%

横ばい地点は約1%でした。

テレワークの普及などにより広い家を求める人が増えていることや、コロナ禍から景気が持ち直している影響などから、上昇している地点の割合が増えました。

2023年東京都世田谷区【住宅地】地価上昇率ランキング TOP10

それでは、2023年に世田谷区の中で地価上昇率が高かった場所TOP10を、ランキング形式でご紹介します。

地価上昇率が同じ場合は、地価上昇が高い街を上位にしています。

1位、3.9% 代沢5丁目

2位、3.9% 代田5丁目

3位、3.9% 代沢1丁目

4位、3.8% 池尻2丁目

5位、3.7% 北沢4丁目

6位、3.4% 三軒茶屋2丁目

7位、3.4% 松原1丁目

8位、3.3% 代田1丁目

9位、3.3% 下馬2丁目

10位、3.2% 大原1丁目

再開発が進む下北沢駅周辺や、東京都心部に近い街が上位にランクインしました。

ランクインした街がどんな街なのか?地価上昇理由とともに解説します。

1位、代沢5丁目

変動率 3.9%

2023年地価(㎡/円) 806,000円(2022年価格 776,000円)

地価上昇率1位は、下北沢駅南側に位置する代沢5丁目です。

最寄り駅の下北沢駅は、世田谷区北東部の都心に近い位置にあるだけでなく、乗り換えすることなくビッグターミナル駅の新宿駅と渋谷駅に行けて、急行や快速急行が停車する世田谷区内の駅でもトップクラスの交通利便性を誇る駅です。

また、代沢5丁目は茶沢通りより西側は、北から南に向かって下り傾斜となる南ひな壇の土地で、日当たりがいい高台の地形をしています。

町内は規模が大きめな一戸建てを中心に、アパートや低層マンションが建ち並ぶ高級住宅街です。

< 地価が上がった理由 >

交通・生活利便性が高いことに加え、下北沢駅周辺の再開発の影響を受けて地価が上昇していると考えられます。

下北沢駅は、小田急線の地下化に伴い駅周辺や小田急線の線路跡地で再開発が進められてきました。駅周辺や線路跡地には商業施設などが沢山増えています。

また、現在も駅東口で駅前ロータリーの建設が進められている他、駅の北側に東西を貫く道路が作られる予定です。

出典:世田谷区 下北沢駅東口駅前ロータリー完成イメージ

都市計画道路まで含めて全ての再開発が完了するのは令和10年頃の予定で、この先も地価上昇が見込めます。

2位、代田5丁目

変動率 3.9%

2023年地価(㎡/円) 771,000円(2022年価格 742,000円)

地価上昇率2位は、京王井の頭線の【新代田駅】、小田急線の【世田谷代田駅】、そして両路線が走る【下北沢駅】に挟まれた場所に位置する、代田5丁目です。

3駅2路線が利用可能で、急行や快速急行が停車する下北沢駅も近いため、交通利便性の高い街です。

環状七号線に近いですが、幹線道路沿いから住宅街に入ると一戸建てを中心に、アパートや低層マンションが建ち並ぶ閑静な住宅街が広がっています。

< 地価が上がった理由 >

地価上昇理由については、1位の代沢5丁目同様に、新宿・渋谷へのアクセスの良さに加えて、下北沢駅周辺や小田急線沿いの線路跡地での開発整備に伴い利便性が向上した影響で、地価が上昇したものと思われます。

特に小田急線の線路跡地に作られた商業施設がある遊歩道は、世田谷代田駅から下北沢駅までずっと続いていますので、強く影響しているのではないでしょうか。

3位、代沢1丁目

変動率 3.9%

2023年地価(㎡/円) 769,000円(2022年価格 740,000円)

地価上昇率3位は、京王井の頭線【池ノ上駅】の南東に位置する代沢1丁目です。

近隣は東京大学をはじめ、全国トップクラスの進学校として知られている筑波大学付属駒場中高などがある文教地区となっています。

また、高台にある閑静な住宅街で、北東を駒場野公園に隣接する住環境のいい街です。

< 地価が上がった理由 >

代沢1丁目は世田谷区北東部の区界に位置し、渋谷駅に近い位置にあります。最寄り駅の池ノ上駅から電車でもすぐですが、街の南側にある淡島通りはバス便が豊富で、渋谷駅にアクセスしやすい利便性の良さから、地価が上昇しているものと思われます。

また、渋谷駅周辺では大規模な再開発が続いており、それも地価上昇要因の一つかもしれません。

4位、池尻2丁目

変動率 3.8%

2023年地価(㎡/円) 810,000円(2022年価格 780,000円)

地価上昇率4位は、東急田園都市線【池尻大橋駅】の南西に位置する池尻2丁目です。

北側の国道246号線沿いには、店舗や事務所、マンションなどが建ち並び、少し中に入ると一戸建てや中低層マンション、学校などがある街です。

町内は、道路が狭くてごちゃごちゃした場所もありますが、南側に世田谷公園に隣接しているところは魅力的です。

世田谷公園
世田谷公園

< 地価が上がった理由 >

池尻大橋駅から徒歩圏の住宅地域で、すぐ隣り駅の「渋谷」へのアクセスに優れるため、人気が高く地価は上昇傾向にあります。

また、渋谷駅周辺では現在も大規模な再開発が続いており、今後も地価上昇が期待できます。

渋谷駅周辺開発全体図
出典:東急(株)渋谷再開発情報サイト

5位、北沢4丁目

変動率 3.7%

2023年地価(㎡/円) 738,000円(2022年価格 712,000円)

地価上昇率5位は、小田急線【東北沢駅】北西に位置する北沢4丁目です。

町内は、比較的小規模な一戸建てを中心にアパートなどが建ち並ぶ閑静な低層の住宅街です。

場所によっては下北沢駅や代々木上原駅、京王線の笹塚駅も徒歩圏にあります。

< 地価が上がった理由 >

東北沢駅に近く、都心部へのアクセスに優れることに加えて、商業地として栄える下北沢駅
も徒歩圏内で生活利便性も良好であることから、地価が上昇している
ものと思われます。

6位、三軒茶屋2丁目

地価上昇率 3.4%

2023年地価(㎡/円) 1,220,000円(2022年価格 1,180,000円)

地価上昇率6位は、東急田園都市線・世田谷線が利用できる【三軒茶屋駅】の南西に位置する三軒茶屋2丁目です。

毎年世田谷区内の住宅地の中では、地価上昇率がトップクラスにランクインしています。

世田谷通りと国道246号線、環状七号線に囲まれており、通称【三角地帯】と呼ばれる地域で、三軒茶屋駅近くや幹線道路沿いには、店舗や事務所ビル、高層マンションが建ち並んでおり、中に入ると主に三階建ての戸建てやアパート、中低層マンションが建ち並んでいます。

繁華街に近いですが、町内に世田谷警察署や消防署がありますので、安心できます。

< 地価が上がった理由 >

最寄駅の三軒茶屋駅は、田園都市線の急行停車駅で渋谷まですぐ行けて、東京メトロ半蔵門線と直通運転を行っているので、都心部へのアクセスも抜群です。また、三軒茶屋駅周辺は区内の一大商業地でもあるので、非常に交通・生活利便性が高い街です。

その他、近年マンション需要の増大により、マンション価格が高騰していますが、三軒茶屋2丁目は容積率が高く、マンション用地としての需要が高いことも地価上昇に拍車をかけています。

7位、松原1丁目

地価上昇率 3.4%

2023年地価(㎡/円) 672,000円(2022年価格 699,000円)

地価上昇率7位は、京王線・京王井の頭線【明大前駅】の東側に位置する松原1丁目です。

駅前や幹線道路沿い以外は、一戸建てを中心にアパートや低層マンションが建ち並ぶ閑静な低層住宅街です。

敷地規模の大きな一戸建ても多く見られますが、近年は土地が細分化されて25~30坪くらいの戸建てが多くなっています。

< 地価が上がった理由 >

「新宿」や「渋谷」、「吉祥寺」の各駅へのアクセスが良好で、交通利便性が高い割に不動産価格に割安感があることから、人気が出て地価が上昇しているものと思われます。

また、人気の割に売り物件が少ないことも影響しているようです。

その他、余談ではありますが、明大前駅周辺では新たに地区計画が策定されており、今後駅前に新しい道路や駅前広場などができる予定です。

明大前駅周辺再開発計画図
出典:世田谷区 明大前駅周辺地区街づくり計画パンフレット

都市計画道路について世田谷区に問い合わせたところ、駅前広場のある都市計画道路(補助154号線)については現在区が用地買収を進めている際中で、一応令和13年3月頃を目途に完成を目指しているようですが、後ずれする可能性が高いとのことでした。

道路以外にも公園を確保するエリアとの記載もあり、住環境や利便性の向上が見込まれることから、今後地価が上昇する可能性が高いと思われます。

8位、代田1丁目

地価上昇率 3.3%

2023年地価(㎡/円) 722,000円(2022年価格 697,000円)

地価上昇率8位は、小田急線【世田谷代田駅】の南に位置する代田1丁目です。

代田一丁目は、区画が綺麗で道路も広く整備された良好な住環境が特徴の街で、中小規模の戸建て住宅を中心に、アパートや低層マンションが建ち並ぶ閑静な住宅街です。

場所によっては駅からやや距離がありますが、南側にある淡島通りから渋谷駅行きのバスが利用できるので、交通の便もそれほど悪くはありません。

また、近隣にはスーパーや家電量販店がある他、商業地として栄えている下北沢駅や三軒茶屋駅が利用しやすい位置にあるので、生活利便性も高いです。

< 地価が上がった理由 >

利便性の高い下北沢、三軒茶屋両駅が利用しやすい距離にある他、広い土地を細分化して新築一戸建てを建てる建売用地としての需要が旺盛なことから、地価が上がっているものと思われます。

また、下北沢や三軒茶屋駅に近い街に比べると利便性は劣りますが、不動産価格に割安感があるのも人気の理由だと考えられます。

9位、下馬2丁目

地価上昇率 3.3%

2023年地価(㎡/円) 720,000円(2022年価格 699,000円)

地価上昇率9位は、東急田園都市線【三軒茶屋駅】の南東に位置する下馬2丁目です。

北部は大規模な団地が建ち並び、南部は戸建てやアパート、低層のマンションなど建ち並ぶ住宅地です。

町内にこどものひろば公園がある他、街の東側に世田谷公園があり、緑の多い環境でもあります。

< 地価が上がった理由 >

地価が上昇した理由は、三軒茶屋駅に近い利便性の良さと、北部にある都営下馬アパートの建て替えが進んでいることが挙げられます。

都営下馬アパートは、1950年代後半頃に建設されてからかなり老朽化が進んでおり、いい立地にありながら、正直街の雰囲気はあまり良くなかったのですが、現在は順次建て替えが進められており、綺麗な街並みに変化しつつあります。

三軒茶屋駅に近く、近隣に大きな公園があるなど、もともとの街のポテンシャルはかなり高いので、街が綺麗になれば、世田谷区内でもかなり人気の街になる可能性があると思います。

10位、大原1丁目

地価上昇率 3.2%

2023年地価(㎡/円) 750,000円(2022年価格 727,000円)

地価上昇率10位は、京王線【代田橋駅】・【笹塚駅】、京王井の頭線【下北沢駅】・【新代田駅】の中間地点に位置する大原1丁目です。

一戸建てを中心にアパートが建ち並ぶ、閑静な住宅街です。

やや道路が狭いのが難点ですが、交通利便性の良さが魅力です。

< 地価が上がった理由 >

地価が上昇している理由は、4駅3路線利用可能な交通利便性の高さと、下北沢駅周辺の再開発などが影響しているのではないかと思われます。

特に下北沢駅寄りの地域では、不動産価格が高騰しており、坪400万円台の売地も見受けられます。

大原1丁目に限らず、環状七号線の内側は都心に近いだけでなく、駅が密集しており複数駅、複数路線利用可能なことが多いため、地価上昇率が高い傾向にあります。

東京都世田谷区【住宅地】地価変動率ランキング 順位表 (2023)

下の表は、2023年の世田谷区【住宅地】公示地価を変動率順で並べたものです。地価も載せています。

変動率は(%)、価格は(㎡/円)です。

上昇率が同じ場合は、地価が高い街を上位にランク付けしています。

2023年世田谷区【住宅地】地価変動率ランキング(1位~40位)
2023年世田谷区【住宅地】地価変動率ランキング(41位~80位)
2023年世田谷区【住宅地】地価変動率ランキング(81位~111位)

ちなみに地価が高い場所は、

1位 三軒茶屋1丁目、2位 等々力6丁目、3位 奥沢5丁目、4位 桜新町2丁目、5位 成城6丁目となっています。

2023年 東京都世田谷区の【住宅地】で地価上昇率が高かった駅

地価上昇率上位にランクインした街の最寄りの駅をあげると以下になります。

・小田急線

下北沢、東北沢、世田谷代田、経堂、祖師ヶ谷大蔵、豪徳寺

・京王井の頭線

下北沢、新代田、池ノ上、明大前、東松原

・京王線

明大前

・東急田園都市線

池尻大橋、三軒茶屋、駒沢大学、用賀

・東急東横線

学芸大学

環状七号線の内側など、東京都心部に近い位置にありアクセスがいい街の地価上昇率が高い傾向にあります。

この傾向は毎年見られる傾向です。

過去の世田谷区の地価ランキング2022年2021年

その他では、再開発が行われている下北沢駅周辺の街や、渋谷駅に近い位置にある街の地価上昇率が高い傾向にありました。

逆に地価上昇率が低い街の特徴としては、都心部から遠い世田谷区西部にあることや、西部じゃなくても駅から遠い場所にあり、交通利便性が低いことなどが挙げられます。

東京都世田谷区【住宅地】地価上昇率ランキング2023 まとめ

ランキング結果のまとめです。

<2023年の地価上昇率ランキングTOP10>

1位、3.9% 代沢5丁目

2位、3.9% 代田5丁目

3位、3.9% 代沢1丁目

4位、3.8% 池尻2丁目

5位、3.7% 北沢4丁目

6位、3.4% 三軒茶屋2丁目

7位、3.4% 松原1丁目

8位、3.3% 代田1丁目

9位、3.3% 下馬2丁目

10位、3.2% 大原1丁目

< 地価上昇率が高い場所に多い特徴 >

・再開発が進む場所に近い

東京都心部に近くてアクセスがいい

・駅に近い

複数駅、複数路線が利用可能

今回は2023年の世田谷区の地価上昇率ランキングでしたが、東京都全体の地価上昇率ランキングもありますので、興味のある方は是非ご覧ください。

2023年東京都【住宅地】地価上昇率ランキングTOP100 資産価値が上がる街はここだ!

その他、もっと長期的なデータや都心からの距離などのデータを用いて、東京で資産価値の高い場所どこなのか調べた記事もあります

【不動産 資産価値ランキング】東京23区でマンション・戸建ての資産価値が落ちない場所はここだ!

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