ハザードマップで見る、東京23区災害に強い安全な街ランキング

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近年、地震や台風などによる自然災害が多発していますが、安全な街に住みたい人も多いと思うます。

そこで、色々な災害のハザードマップなどを見て、東京23区でどの区が災害に強い安全な街なのかランキングにしました。

災害の危険性が全くない状態を100点として、ハザードマップやその他情報から各区の災害の危険性の有無・危険性の大きさ・危険な面積の割合などを読み取り、減点方式で点数をつけランキングにしました。

ランキングにするにあたって、考慮した災害項目は以下の6項目です。

・地震のゆれやすさ

・地震による地域危険度(建物倒壊・火災危険度・避難困難度)

・洪水(内水含む)

・高潮

・液状化

・土砂災害

なお場所によっては、ランキングで高順位の区の中でも危険な場所もありますし、逆にランキングが低い区の中でも安全性の高い場所もありますので、その点はご了承下さい。

そもそもハザードマップってなに?という方は、ハザードマップについての解説記事がございますので、そちらをご覧ください。

>>ハザードマップとは何か?簡単にわかりやすく説明します!

それでは、地震による危険性から見ていきます。

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地震

地震は【ゆれやすさ】と、【地域危険度】の2点で評価しました。

地震によるゆれやすさ

地震によるゆれやすさについては、東京都防災ホームページの【表層地盤のゆれやすさ】についての資料をもとに評価していきます。

東京都防災ホームページより引用 https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/

地震によるゆれやすさは、23区東部と北部で高い傾向が見られます。

ゆれやすさと面積に対する比率によって評価し、ゆれやすさの高いものほど減点数を大きくしました。

結果は以下の通りです。減点式ですので、表の下にいくほどゆれやすくなります。

地震による地域危険度(建物倒壊・火災危険度・避難困難度)

地震による建物倒壊・火災危険度・避難困難度については、東京都都市整備局の【地震に関する地域危険度測定調査】の結果をもとに評価しています。

地域危険度測定調査は、だいたい5年おきに行っており、その結果をもとに町丁目ごとに地域危険度を公表しております。

地域危険度は以下の3点を考慮して決められています。

建物倒壊危険度(建物倒壊の危険性)

火災危険度(火災の発生による延焼の危険性)

総合危険度(上記2指標に災害時活動困難度を加味して総合化したもの)

東京都都市整備局 地震に関する地域危険度測定調査 より引用https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/chousa_6/table.htm

地域危険度は道路が狭く、木造の古い建物が密集している地域で高くなります。よって都心のオフィス街より、下町と呼ばれる場所で危険度が高くなっています。

各区の地域危険度の平均値と、減点数は以下の通りです。

洪水(内水含む)

洪水による危険度は、各区のハザードマップをもとに評価していきます。

江戸川区浸水ハザードマップから引用 https://www.city.edogawa.tokyo.jp/documents/519/step5-3.pdf

区内にある河川の数、大きさと、浸水想定区域の面積割合と深さを考慮して採点します。

結果は以下の通りです。

危険度の高い区は、大きな河川に接したり挟まれていたりするので、洪水の際は区内の殆どが水没する危険性があります。

逆に危険度の低い区は、区内に大きな川が存在しない・川の数が少ない・川の上流にあるので被害がそれ程大きくないのが特徴です。

津波

津波による浸水想定は、東京都防災ホームページの南海トラフ巨大地震等による東京の被害想定(平成25年5月14日公表)をもとに、採点していきます。

南海トラフ巨大地震等による東京の被害想定(平成25年5月14日公表)より引用 https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1000402.html

東京都で、津波の被害が想定される区は以下の6区のみです。

江戸川区、江東区、中央区、港区、品川区、大田区

東京湾は、入口が狭くなっている地形なので、津波の危険性がそれ程高くなく、想定される津波の高さも最大で江東区の2.48mになっております。

想定される高さや浸水想定区域にそれ程差がなく被害規模も多きものではないと想定されているので、上記6区を一律ー1点とします。

高潮

高潮の危険性については、東京都の高潮浸水想定区域図をもとに採点していきます。

東京都建設局 東京都高潮浸水想定区域図より引用 http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/yakuwari/takashio/shinsuisoutei.html

高潮については、海に近く標高の低い地域しか危険性はありません。

東京23区だと以下の区が、高潮の危険性があります。

17区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、北区、荒川区、板橋区、足立区、葛飾区、江戸川区)

浸水する面積と、深さで減点していきます。結果は以下の通りです。

液状化

液状化の危険性については、東京の液状化予測図 平成24年度改訂版をもとに評価します。

東京の液状化予測図 平成24年度改訂版より引用 https://doboku.metro.tokyo.lg.jp/start/03-jyouhou/ekijyouka/ninshou.aspx

23区の北部・東部と海沿いの地域は、液状化の可能性が高いです。逆に内陸部では、液状化の心配は殆どありません。

液状化の可能性のと、面積で評価した結果は以下の通りです。

土砂災害

土砂災害の危険性については、東京都建設局が発表している土砂災害(特別)警戒区域の区市町村別指定状況(令和2年11月27日現在)をもとに、各区内の土砂災害警戒区域の数で採点していきます。

なお、土砂災害ハザードマップの危険箇所と土砂災害警戒区域は、基本的にリンクされています。

東京23区災害に強い街ランキング 順位表

各区の災害の危険性を採点した結果は以下の通りです。

得点が同じ区は、地域危険度、土砂災害警戒区域の数、区内を流れる川の数などで順位付けをしました。

東京23区災害に強い街ランキングのベスト3は、以下の通りです!

1位 渋谷区

2位 練馬区

3位 豊島区

各区の特徴と、災害に強い理由について解説します。

1位 渋谷区

1位の渋谷区は、東京23区の中心部に位置しております。

渋谷区は、地名に『 谷 』の文字がつくので、あまり災害に強いイメージはないかもしれませんが、区内の約84%が台地になっているため、地盤が比較的良好で地震に強いです。

道路が狭く古い木造住宅が密集したようなエリアも少ないので、地震発生時に建物の倒壊・火災・避難困難になる可能性も低いです。

渋谷区は海に面していないのに加え、区内には多摩川・荒川・江戸川のような大きな河川が存在しません。

唯一存在している渋谷川は、源流が渋谷区内に存在するので川の規模が小さく、大河川のように上流部での大雨の影響がありません。

また、2006年度には渋谷駅西口エリアの地下に神南貯留管(最大貯留量約4000トン)を整備しています。それらに加えて、2020年8月末から渋谷駅東口地下で整備が進められてきた、雨水貯留施設(最大貯留量約4000トン)の供用が開始されました。

これらの対策により、今後一層渋谷区内で大規模な水害は起こりづらくなったと言えます。

渋谷区には坂がありますが、急な崖地は少なく、土砂災害警戒区域の数が11か所しかないので、土砂災害にも強いです。

2位の練馬区とは、ポイントでは同順位でしたが、地域危険度が渋谷区の方が低かったことと、区内を流れる河川の数と規模から、渋谷区を1位にしました。

渋谷区は、トータル的にみて特に欠点がなく、心配される洪水に対しても貯留施設を作るなど既に対策をしております。

23区の中では災害を気にせず、安心して暮らせる街と言えるでしょう!

2位 練馬区

2位の練馬区は、東京23区北西部に位置しております。

区内の約89%が台地で、標高も平均で30~50mほどありますので、地盤が良好な場所が多く地震に強いです。

木造の建物が多いので、1位の渋谷区より地域危険度では劣りますが、農地が多く開放的な街です。

練馬区は海に面していませんが、区内に石神井川・白子川・江古田川が流れており、大雨の際は川の近くでは氾濫の危険性があります。

それ以外の災害の危険性はあまりなく、安心して住める街です。

災害とは関係ありませんが、23区にしては不動産価格が安く、郊外の閑静な住宅街のような暮らしができるところも、おすすめポイントのひとつです。

3位 豊島区

豊島区は、23区中心部のやや北に位置します。

上位2位までの区と比べて、木造の建物の密集地が多く、地震の際の地域危険度が高かったため、3位となりました。

豊島区は、区内の約77%が台地となっており、小さい川に削られた谷がいくつかあります。

地盤は比較的良好で、地震にも強いです。

新宿区との区境の一部に神田川がありますが、区内での洪水の心配はそれほど大きくないです。その他の谷地で浸水する可能性がある場所もありますが、大きな河川がないのでそれほど危険性は高くないです。

海に接しておらず、液状化の危険性も低いです。

池袋というビックターミナル駅があるので、都心部へのアクセスの良好で、買い物も便利な街です。山手線の外側のエリアでは、不動産価格もお手頃なのでおすすめです。

まとめ

東京23区で、災害に強い街は1位 渋谷区、2位 練馬区、3位 豊島区となりました。

上位の区は、地形の殆どが台地になっており、海や大きな河川に接していない内陸部の区でした。

建築技術が進歩して、災害に強い家が建てられていますが、もともと災害に強い場所に住むのが一番いいのは間違いありません。

是非、家選びの参考にして下さい!

また、災害リスクの高い場所に住んでいる方は、ハザードマップなどで災害の危険性を認識して、事前に対策することが重要です。

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